校正の在宅ワーク!未経験者が仕事を行うために必要な事とは?

校正は書籍や雑誌を出版する前に、文字の誤字脱字や内容の不備がないかを確認する重要な仕事です。
責任が大きい仕事のため、未経験者がいきなり校正の仕事をさせてもらえるという事はほとんどありません。
しかし未経験者ができる校正の仕事は全くないのかというと、そうとも言い切れません。
校正と言っても様々な分野があります。
校正物によっては必要な学歴や知識、能力が異なりますので、求められる能力が備わっていれば、校正未経験者でも採用される可能性があります。
本記事では、校正の募集が多い分野と仕事を受けるための方法について詳しく書いています。
仕事の多い校正の仕事とは?
在宅でできる校正の仕事で、募集が出やすいのは「学生向け教材」の校正です。
具体的には、小学生、中学生、高校生向けの教材です。
(テスト、ワーク、ドリル、参考書、模試、受験対策など)
文字の誤字脱字を正す校正に加えて、内容の整合性をチェックし、正す「校閲」の仕事もセットで依頼されるケースが多いです。
(本記事でも、校正という言葉を多用しておりますが、校閲の意味合いも含めております。)
募集は教科ごとに行われ、その教科の内容がしっかり理解できる必要があります。
教科書、参考書の校正は、業務委託による出来高払いが多く、在宅作業も可能なところが多いです。
在宅で校正の仕事を継続的に受注するための手堅い方法
校正の仕事は、一年を通じて安定して仕事がある訳ではないため、これだけで食べていくには、相当量の仕事の受け口が必要となります。
またどの仕事でもそうですが、例え未経験可の募集だったとしても、やはり実績や経験のある方が優先して採用されます。
この事実を踏まえた上で、仕事を継続的に取るためにはどうすればいいのか?いくつかの方法について、下記をご覧ください。
校正の仕事を行っている会社で働く
一番はバイトでもいいので、出版社に入社して仕事に携わる事です。
最初から校正の仕事に携われなかったとしても、助手としてプロの近くで学ぶ事ができれば、数年で実践的な力が身に付きます。
また実力を上げていけば、この時に人脈やコネを作る事も比較的しやすいので、まずは会社に入社して数年働いてから独立するのがベストです。
しかし全く未経験者が採用されるケースはほぼないため、まずはできるところから経験を積んでいき、自分を売り込む必要があります。
まずは校正の基礎を学び、経験を積む方法は下記になります。
校正に関する資格を取る勉強をする
未経験から校正の仕事を行うために、資格を取るのも一つの手です。
資格を持っているからといって、必ずしも仕事を貰える訳ではありません。
ただ校正の基礎を学ぶ事ができ、客観的に相手に自分の実力を証明できるので、全く右も左もわからない状態で始めるよりかは、資格から入って勉強するのも一つの方法です。
校正の資格には「校正技能検定」という検定試験があります。上級資格を取得すると、ある程度は採用基準として評価されるでしょう。
「校正技能検定」は、現在日本で唯一の校正資格ですので、校正に関する資格を取得しようと考えたら、どの資格を取ればいいのか迷う必要はありません。
興味のある方は、ご確認下さい。
過去の職歴から得意分野をアピールする
全く未経験の方でも、校正の仕事に携われる可能性があるとすれば、それはこれまであなたが磨いてきた経験や技術によるところが大きく関係してきます。
例えば、あなたがこれまでに塾の講師として数年間、高校の数学を教えてきたとしたならば、その教科の校正の仕事を受けられる可能性があります。
校正・校閲の仕事は、誤字・脱字のチェックだけでなく、内容の成否もチェックするため、その内容を理解している必要あります。
これは学生向け教材の校正だけに限った話ではありません。
他の分野でも、その道の仕事に携わっていた経験があれば、その分野で校正の仕事を受注できる可能性があります。
但し、過去に 行ってきた仕事を実績として証明できる事が前提です。
教師や塾の講師などは、参考書や模試の問題なども多く見ているため、専攻している教科によっては「学生向け教材」の校正ができると判断される可能性があります。
しかし、例えば趣味で釣りをやっていて、釣り専門雑誌の校正というのは、釣りに対しての知識がどこまであり、校正ができるかを測りにくいため、採用には至りにくいでしょう。
釣りのような専門雑誌の校正であれば、それこそその分野の校正を行った実績や経験を求められる可能性が高いと言えます。
在宅で校正の仕事を自分で探す方法
校正の実務経験がある場合、自分で仕事を取ってくる方法もあります。
- クラウドソーシングで探す
- 求人サイトで探す
- 企業の求人ページから探す
クラウドソーシングで探す
クラウドソーシングとは、企業(クライアント)が外注したい仕事と、仕事を受注したいワーカーとをマッチングさせるサービスです。
クライアントとワーカーの仲介をしてくれるため、直接取引よりもトラブルが少なく、多くの案件を見る事ができます。
中には校正に関する仕事もありますが、やはり経験者を優先して採用される傾向にあります。
ただ未経験者でも、受けられる仕事も見つかる可能性がありますので、まずは下記大手のクラウドソーシングサイトで、受注できそうな仕事がないかをチェックしてみて下さい。
求人サイトで探す
Googleなどで「在宅 校正 求人」で検索すると、求人サイトの募集が多数表示されます。
求人サイトは、アルバイトや正規雇用も含まれているため、
各求人サイトの検索窓で、「在宅」や「業務提携」などがあればチェックボックスにチェックを入れ、絞り込んで検索してみて下さい。
なお、未経験であればアルバイトとして働くのも選択肢の一つとして入れておく事をおススメします。
アルバイトでも実務経験を積むことで校正経験者となるため、今後校正の仕事を受注できる可能性が高まります。
長い目で、校正の仕事を続けていくのであれば、なるべくは在宅からではなく、外で経験を積んでから行う方が手堅いと言えます。
企業の求人ページから探す
出版関係や新聞社のホームページで在宅校正を募集している事もあります。
下記、出版社の一覧からGoogleで出版社・新聞社名のホームページを検索し、募集を行っている場合は、各応募ページから求人内容を確認する事ができます。
・日本の出版社一覧 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE%E4%B8%80%E8%A6%A7
・会員社一覧 – 日本新聞協会
https://www.pressnet.or.jp/member/
校正に関連する仕事
校正は、執筆後の内容確認が主の仕事となりますが、その前段階である「執筆」「編集」の仕事もあります。
執筆に関しては、その分野によって内容が大きく異なりますが、編集は執筆された内容をまとめて形にする作業になります。
中には、「執筆」「編集」「校正」までの一連を、全て委託される事もあるため、受注する際にしっかり仕事内容を確認しましょう。
他にもテープ起こしの校正もあります。これはライターが既に文字に起こした文章の校正を行う仕事もあります。
この仕事の場合、基となったテープの聞き取りをしながら校正を行う事もあります。
校正といっても、内容によっては多様なスキルが求められる場合がありますので、受注する際に仕事内容を詳細に確認しておく必要があります。
まとめ
校正の仕事について、受注するための方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
未経験者の校正の仕事を行う理想的な流れとしては、
- 校正の勉強をする(校正技能検定の上級の取得を目指す。)
- 経験を積む(求人サイトから校正に携われる仕事をアルバイトでもいいから行う。)
- 実績を積む(クラウドソーシングで受注する。)
- 得意分野を確立する
得意分野が確立すれば、その分野における校正の仕事が自ずと回ってくるようになります。
最初は、いろんな分野の校正を経験するのもいいですが、やはり1つ2つの分野に特化した校正ができる方が、その分野の校正をお願いしたい企業側からしても採用しやすいでしょう。
最終的には、ご自身の得意分野を確立した方が、仕事を受注しやすくなり、収益にも繋がりやすくなりますので、是非参考にしていただければと思います。
本記事が、校正を始めたい方の参考になれば幸いです。