外食費を節約できない3つの理由と外食を減らす3つの簡単な方法とは

「食費がかさむので外食費を節約したい!」
「でも毎日ご飯を作るのが大変だし、面倒な時もある…。」
外食や出前にお金がかかっている人の多くは、このジレンマから抜け出せないでいるのではないでしょうか?
外食費を節約する上で、まず知っておくべきことは下記3つです。
- 外食を減らす、または無くす事でどれくらいの金額が節約できるのか。
- そもそもお金がかかると分かっていながら、なぜ外食してしまうのか。
- 外食を減らすには具体的にどうやっていけばいいのか。
本記事では、上記三つを主な主題として書いておりますので、参考になればと思います。
そもそも外食費を無くせば節約になるのか?を考える

そもそも外食費を無くせば、食費の節約ではできるのか?
という点について、まず考えなければいけないのは、外食や出前をしている回数と1回あたりの金額です。
これは世帯状況にもよりますが、例えば、すきやの牛丼並を家族4人で食べた場合。
本記事執筆時点の、すきやの牛丼並は税込350円。×4人で1,400円になります。
この外食費が自炊した場合の1食分の食費より高ければ節約になりますが、安ければ自炊した方が高くなります。
牛丼の中で、最も高い具材は牛肉です。
牛肉の平均的な価格について、農林水産省が公表している食品価格動向調査を見ると、平成31年3月現在の輸入牛肉100g当たりの平均価格は、301円とされています。
【参照元】農林水産省 – 食品価格動向調査(食肉鶏卵)平成31年3月【3月11日~3月13日】版
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/attach/pdf/index-36.pdf
すきやの並盛について書かれているサイトによると、並盛の肉の量は約85gだそうです。
【参照元】すき家の牛丼・サイズ(中盛と大盛と特盛)の違いは肉の量? ※別サイトに飛びます。
https://暇つぶしサイト.jp/category32/entry394.html
仮にすきやで外食した事を想定して、自分で牛丼を作った金額との差分を出してみる事にします。
まずは一番高い牛肉分ですが、並盛の肉量85gが4人分ですので、320gが外食した牛肉分です。
これを100g:301円で牛肉の総額を出してみると、301円×3.2=963円
1400円 – 963円で、残り437円。
ご飯量と玉ねぎや汁を換算しても、437円を超える事はなさそうですので、多少の節約にはなっていると思われます。
もちろんこんな計算を毎回やってはいられませんが、
大事な事はどれくらい節約できているのかを知る事です。
ひょっとすると、自炊するよりも外食した方が食費が安くつく事だって考えられます。
外食=食費増と結びつける前に、本当にそうなるのかを考える事で、
次の外食費をなくした場合の節約できた金額を試算したいと思います。
外食費をなくした場合の節約額の試算

現状かかっている食費から、外食を完全になくして自炊に切り替えた場合の節約額を試算したいと思います。
仮に下記の条件である事を踏まえた上で、計算してみましょう。
家族構成:4人(夫、妻、長女(小学1年)、次女(幼稚園年少))
食費(月):8万円内、外食費(月):2万円
外食・出前の回数:8回
単純に外食費が無くなれば、月2万円が浮くと考えがちですが、それは間違いです。
外食した8回分は自炊したことになるので、その分の食費がかかります。
外食費を抜いた食費が6万円ですので、ひと月30日で三食計算すると、30日×3食=90食。
そこから外食した回数8食を引くと、82食分。
82食分の食費を6万円で賄った事になります。
1食分の食費を計算すると、60,000円÷82食=約732円
1食当たりの自炊食費は、732円になります。
ここから外食した8食を自炊したと仮定して、732円×8食=5,856円。
外食8回でかかった食費が20,000円ですので、20,000円-5,856円=14,144円
全て自炊した場合の節約額は、14,144円になります。
あくまでこれは試算ですので、是非ご家庭の状況と照らし合わせて計算していただければと思いますが、
このように金額として出す事で、これだけの金額が節約できるのか!というモチベーションにも繋がると思います。
ついつい外食をしてしまう3つの理由

外食をしなければ、食費の節約になる。
それがわかっていたとしても、ついつい外食してしまう理由について考えてみると、下記3つのいずれかに当てはまるのではないでしょうか?
1. 作るのが面倒
これが一番多くの方が当てはまると思われます。
毎日献立を考えて、料理を作るのは大変です。
ましてや夫婦共働き世帯だと、仕事から帰って料理を作るのは面倒極まりないでしょう。
しかしそんな状況でも、毎日ご飯を作っている方もおられます。
これについては、次の項「外食を減らす3つの簡単な方法」で、対策を提示致します。
2. ストレス解消
ストレスを食で解消する。
こういった方は意外と多く、外食費以外にお菓子代にもお金がかかったりします。
おいしいものを食べると心が満たされるのはわかりますが、それ相応にお金もかかってきますので、なるべくは別の方法で解消するのがベターです。
これについても、次項「外食を減らす3つの簡単な方法」でご説明しますが、美味しいものを自宅で食べられたら、外食するよりは安くつくと考えられます。
3. 外食の方が子どもが食べる
子どもが自分の作ったご飯を食べない…。
世のお母様なら何度も経験された事があるかもしれません。
しかし外食して自分の好きなものは食べるというお子様も多いので、単純に好みの問題の可能性が高いですが、家計や栄養バランスを考えると常に外食や出前を取る訳にはいきません。
外食がおいしいと感じるのは、味を濃くしている点も考えられます。
子どもの味覚が発達してくると大人同様、味が濃い料理を好むようになります。
子ども向けに味を少し薄めにしているのであれば、少し濃くしてみると食べるかもしれません。 (もちろん濃くし過ぎると体に悪いので注意が必要です。)
もう一つ考えられるのは、同じような献立をグルグル回して食べさせていないかという点です。
要は同じものを食べているので飽きたという事も考えられますので、今まで作った事のない料理に挑戦してみるのも一つの手です。
レパートリーを増やす事で、意外と「これは食べるのか」といった発見も得られる可能性が高まります。
外食を減らす3つの簡単な方法

外食が多いと、なかなか最初のうちは自炊に切り替えるのに苦労する方もおられます。
やはり自炊は作るのに時間がかかりますし、後片付けも発生します。
外食を楽しまれる場合も、自炊に切り替える事で逆にストレスになる方もいらっしゃいます。
そこで外食を無理なく減らす方法について記しておきます。
節約レシピのメニューから1週間の献立を決める
食費を節約したレシピは、ネットで検索するとたくさんできてます。
これらを元に、週7日間の献立を先に決めておきます。
そうする事でメニューに迷う事が減りますし、子どもが飽きて食べなくなる事も多少防げるようになります。
余談ですが、子どもがご飯を食べない理由の中には、お菓子を食べ過ぎという原因も考えられます。
(またはお菓子をあげるタイミングが晩御飯の前など)
お菓子の与え過ぎは身体にもよくないので、しっかりご飯を食べさせるよう親の方も考えておく必要があります。
節約レシピの中にも、子どもが食べそうな料理もありますので、小さいお子様がいらっしゃる方は、それらの考慮して探してみて下さい。
【参考】Cookpad(クックパッド) ※別サイトに飛びます
https://cookpad.com/
※子供が食べそうな節約レシピは、「節約 子ども」などで検索するとレシピが出てきます。
すぐご飯が用意できるよう作り置きをしておく
働いておられる方は、特に仕事終わりに料理をするのが大変な場合が多いでしょう。忙しくて料理を作れない場合は、時間がある時に作り置きをしておく方がいいです。
冷蔵、または冷凍しておくことで、温めるだけですぐに食べられるようストックしておくのです。
そのために休みの日や、時間のある時を利用して作るのもいいですが、それはそれでかなり面倒です。
一番楽なのはご飯を作る時に多めに作って、冷蔵・冷凍しておく事です。
ついでに多く作っておく事で、他の日に作るはずだった調理時間を大幅に短縮できます。
但し冷蔵・冷凍保存する場合は、いつ作ったものかわからなくなりがちですので、保存の際に、作った日付を書いたシールを貼っておきましょう。
こうする事で、いつ作ったものから先に食べないといけないのかがわかりますので、廃棄のリスクを防ぐことができます。
クックパッドで、すぐ作れるレシピを検索する場合は、「節約 時短」などで検索してみて下さい。
【参考】 Cookpad(クックパッド) 「節約 時短」
https://cookpad.com/search/%E7%AF%80%E7%B4%84%20%E6%99%82%E7%9F%AD
少し贅沢なインスタント・レトルト・冷凍食品を用意しておく
レトルトやインスタント、冷凍食品の中には、安価で手軽に食べられるものが多くありますが、中には少しお高めの高級レトルト・高級インスタント食品も存在します。
有名店が監修しているようなものもありますので、中にはそこらのお店で食べるより高くつく事もあるかもしれませんが、その有名店に行って外食するよりも明らかに割安で、有名店の味が食べられます。
いつものインスタントものだと、飽きてきて楽しみも無くなってきますが、たまにはそういった高級なものを食べると「どんな味なんだろう??」という楽しみになります。
外食して食べるよりも結果的に安く済む可能性も高いです。
レトルトやインスタント、冷凍食品は楽天などで検索するとたくさん出てきますが、ここでは私の一押しの少しお高めですが、美味しい高級冷凍食品サイトをご紹介しておきます!
▼picard ※別サイトに飛びます
https://www.picard-frozen.jp/
お店で家族3~4人で食べたら、万は余裕で超えそうなレストランの味が、安価で食べられます。たまに食べるのであれば、楽しみとして利用するのもありなのではと思います。
ちなみにこれらの高級レトルトなどの購入は、次の項で後述しますが、通常の食費の予算と分けて外食費として管理した方が良いです。
外食費を食費とは別に家計の予算に入れた方がいい理由

ここまで外食の節約について書きましたが、
とはいえ外食を全くゼロにするのはどうなんだろうというのが個人的な見解です。
外に食べに行くというのは、料理だけでなく周りの環境が変わるので、いつもと違う雰囲気の中での食事になります。
それは気分転換にもなりますし、いつもと違う環境の中で家族とのコミュニケーションを図れる可能性もあります。
しかし、どうせ行くなら月に1度でも、少しいい店に行きたくありませんか?(個人的にはそう思うのですが…。)
あるいは、少しお値段控えめのお店でもいいのですが、要は外食費の予算を立てておいて、その予算内で外食や高級インスタントなどを楽しみましょうという事です。
食費の一部を外食費に充てて予算を組むので、当然通常の食費が高くなってしまったら、外食費からの補填になります。(他のところから補填してはダメですよ。)
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つまり外食の回数を増やす、またはよりグレードの高いお店で食べるためには、日々の食費を節約しなければいけません。
外食費を確保できなければ、外食できない又は回数が減るというルールにする事で、一つの目標ができ、外食費の確保のため日々の食費を節約できるのではないでしょうか。
食費の予算の立て方ですが、食費は手取り収入の15%。多くても20%迄に抑えるのが適当とされています。
例えば、ある世帯の手取り収入が30万円だった場合の食費は、45,000円~60,000円です。
これを一か月30日に割り戻すと、1日に使える食費は1,500円~2,000円になります。
ただ食費は世帯状況によって異なりますので、上記の金額はあくまで目安です。
食べ盛りの子どもがいて、とても1日1,500円では足りない場合などは、他の節約できている項目分から割り当てる必要もあります。
いずれにせよ、まずは1日平均どれくらいの食費が現状かかっているかを調べましょう。
現状ひと月にかかっている食費(外食費含む)を、当月の日数で割れば1日の食費が割り出せます。
割り出した1日の食費と目安である1,500円~2,000円と比較してどうかをみて、
目安に近い水準であれば、この目安を参考に食費の予算を組んでみて下さい。
かけ離れているようであれば、外食を減らす。日々の食費の節約などを行い、それでも目安との金額差があるようであれば、他の節約できている項目分からの予算の補填を考える必要があります。
このようにして食費の予算を決め、決めた予算の中から外食費を決めます。
外食費の予算の立て方は、行きたいお店での食事に必要な金額とそれらの回数から算出します。
例えば、1回の外食で大体5,000円前後使うと見込まれる場合は、5,000円×回数。
複数の店舗に1回づつ行くなら、それぞれの使うと見込まれる金額を足していきます。
ただし当然ながら、1回の食事で5,000円使ってしまう事になるので、食費の1日平均予算の3倍以上を1食に使ってしまう事になります。
1,500円~2,000円は1日三食の予算ですので、1食に換算すると500円~666円が予算になります。
仮に月に2度の外食で10,000円を予算として設定する場合:
45,000円~60,000円から、10,000円を引いた額が、35,000円~50,000円が食費になります。
30日に3食と考えると、90食-外食2回=88食
35,000円~50,000円を88食で割ると、約398円~568円/1食になります。
こう考えると、1日に使える予算が明確になります。
前述の外食を減らす3つの簡単な方法でお伝えした通り、節約レシピを駆使し、さらに作り置きを作っておくことで、いかに予算内に納めるかとなります。
もちろんこれらの予算から材料費を買ったりして、緻密に行っていければいいのですが、それをしていたら時間と手間がかかりすぎるので、あくまで参考値として意識してお買い物と献立を決めるとよいでしょう。
ちなみにクックパッドのレシピは、1食当たりの予算も表示されるので参考にしやすいです。
まとめ
外食の節約についてまとめてみましたが、他にもやり方はあると思いますし、人それぞれ合う合わないはあると思われます。
ただ家族がいて手取り30万程度で外食をするとなると、世帯状況にもよりますが1食あたりの予算500円を切る世帯は結構出てきます。
外食をご自身とお子様の欲望のまま無計画にしてしまうと、食費以外のところでしわ寄せがきて家計を圧迫する原因になりかねないという事になります。
外食は確かに素晴らしいものですが、家計の状況を踏まえて計画的に楽しむ事が肝要です。