通信費の見直しはスマホだけじゃない!節約対象とすべき3つの回線種別

家計の見直しをする際に、考えるべきものの一つが通信費です。通信費はスマホだけでなく、ご自宅の光回線や固定電話回線も含みます。
スマホは使い方によってプランや会社を見極める必要がありますし、ご自宅の光回線や電話回線も本当に必要なのか今一度検討してみる事をおすすめします。
ただ安いプランやMVMO業者を選ぶではなく、ご自身の使い方に合わせて、さらに節約にもなればというため観点で、通信費の見直し・節約に方法について書いております。
スマホ通信費の見直しと節約に繋がる5つの方法
スマホやガラケーなどの携帯通信端末は、今や一人に一台は持っている時代です。
何も考えずに携帯電話を購入するなら、docomoやau、ソフトバンクの3キャリアの中から選ぶのが通常ですが、この3キャリアからだと、プランによっては通信費が高額になる可能性があります。
ただ使い方にもよりますので、本記事では下記の5つの方法を提示したいと思います。
キャリア携帯から格安スマホに変える

docomoやau、ソフトバンクの3キャリア以外にも、MVMOを利用するという方法があります。MVMOで契約したスマホは「格安スマホ」と呼ばれ、上記3キャリアよりも通信費が安くなります。
MVMOとは独自の基地局を持つ上記の大手通信業者から、その通信網の隙間を間借りして、私たちユーザーに提供している業者です。
上記3キャリアの大手通信業者は、それぞれ携帯電話の通信を可能とするための基地局を持っています。楽天モバイルもキャリアの一つとして数えられるようになるのは、独自の基地局を増やしているためです。
MVMOは、この基地局や通信網を構築するための費用をかける必要がないため、その分通信費をかなり安く提供できます。下手をすると、通信費を半額あるいはそれ以下に抑えられる可能性もあります。
但しデメリットもありますので、下記を許容できるかどうか判断してからの方がいいでしょう。
・ネットに繋がりにくい時間帯がある。
キャリアの通信網の空いている部分を利用して通信するため、当然ながらキャリア携帯の通信が優先されます。
そのため集中する時間帯は通信が遅くなる場合があります。具体的には、朝と夕方の通勤・帰宅時間は通信が遅くなる傾向です。
・電話をよく使う方は不向き?電話料金が割高
電話に関しては、オプションで「10分間かけ放題」というものがあります。これは1回の電話で10分までは電話料金がオプション月額内ですむというものです。
10分以内ですむ電話であれば問題ありませんが、いわゆる「24時間かけ放題」というプランが、ほとんどのMVMOでありません。
唯一本記事執筆時点では「UQモバイル」のみ存在を確認しています。
▼UQ mobile 音声定額通話オプション「かけ放題(24時間いつでも)」を提供開始
https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/201912161.html
※かけ放題については後述します。
・ご自身がお持ちの端末が、契約したいMVMO業者の方で対応していない場合もある。
各キャリアで購入されたスマホ端末は、SIMロックというものがかかっており、原則として購入されたキャリアでの通信利用に制限されています。
例えばお持ちのスマホ端末が、docomoで契約・購入された場合、原則としてはdocomo契約しないと使用できません。
しかしMVMOによっては、docomo、au、ソフトバンクで購入された端末でも利用できる端末機種のものもあります。
これはMVMOによって、どのキャリアスマホのどの機種が使えるのかが変わってきますので、お持ちのスマホを利用してMVMOに乗り換える場合は、利用できるキャリアと機種のスマホかどうかの確認が必要です。
各MVMOのサイトで確認できますので、乗り換え前に必ず確認しましょう。
スマホプランは最低にして、モバイルルーターを持ち歩く

MVMOで契約する際に、注意しなければならないのは「通信速度」です。
通信速度は前述の通り、大手通信会社の通信網の空いている隙間を利用するため、混雑時はどうしても通信が遅くなる傾向にあります。
例えば通勤中にゲームをされる方や、外で高画質の動画を見られる場合は、少しイライラする事もあるでしょうし、契約プランもそれなりに大きなプランにしないと、すぐに制限がかかってしまいます。
一つの方法としては、通信制限なしのモバイルルーターを持ち歩くのも手です。
例えば下記のようなサービスがあります。
▼クラウドwifi
https://www.wifi-tokyo-rentalshop.com/cloudwifi/
▼どんなときもwifi
https://donnatokimo-wifi.jp/
▼WiMAX
https://wimax-broad.jp/charm/#charm-point01
※WiMaxは、前日までの直近3日間の合計通信量が10GBを超えると、18時~翌日深夜2時頃まで通信制限がかかります。
但し直近3日ですので、当月まるまる制限がかかる訳ではありません。
また通信制限中でも、ブラウジングや低画質動画であれば、大体サクサク動きます。
なお、モバイルルーターの充電切れと置き忘れには注意しましょう。
デュアルSIM対応のスマホを購入

デュアルSIMとは、DSDS(Dual SIM Dual Standby)ともいいます。
1台のスマホにSIMカードを2枚差し込むことで、電話番号を2つ持ちでき、そのスマホで両方着信・通話ができるようにすることが可能です。
個人用と仕事用の携帯電話を2台持ちされていた方は、1台に集約できるメリットがあります。
ポピュラーな使い方としては、キャリアのSIMと大容量のSIMをそれぞれ契約し、片方をデータ通信専用にして使うという方法もあります。
キャリアSIMを最低プランで契約して置き、普段は大容量のSIMの方を通信で利用します。格安SIMは混雑時(朝と夕方の通勤・帰宅時間)が通信が遅くなりがちですので、その間はキャリアのSIMに通信を切り替える事で、ストレスなくデータ通信を行う事ができます。
他にも海外に行かれる事が多い方は、国内用と海外用のSIMカードをそれぞれ入れておき、使い分けるというやり方をされている方もおられます。
いずれにせよ1台のスマホに2台分のスマホを集約させるような使い方ができるのは便利です。
ネットはあまり使わないが、電話をよくかける方向け

電話をよくかける方は、通話料を定額にできる「24時間電話かけ放題」オプションをつける事で、通話料を抑える事ができます。2020年3月現在で、キャリアを含めて「24時間電話かけ放題」オプションがある通信会社は下記になります。
docomo +1,700円/月
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/keitaiplan-2/?icid=CRP_CHA_to_CRP_CHA_keitaiplan-2
softbank +1,500円/月
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/
UQモバイル(MVMOでは初) +1,700円/月https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/201912161.html
※auはオプション提供を終了。
またMVMOでも、オプションで10分までの通話であれば、通話料が定額でかけ放題になるサービスをやっているところが多数あります。
例えば10分以内の通話で一旦電話を切って、再度かけなおせば、通話料は定額内で利用できますので、長電話しない方はこちらの方がオプション料金が安いのでおすすめです。
MVMOでデータ通信を使わないサービス

どのMVMOで契約すればいいか悩んでしまう時に、一つの判断材料として、どのサービスをよく利用するかを考えましょう。
というのは最近、特定のサービスを利用する場合にデータ通信量の利用をカウントしないサービスを行っているMVMOがあります。
該当するサービスをよく利用している場合は、通信量のカウントがされないので、その分通量を抑えたプランに申し込む事で、通信費を抑えることができます。
2020年3月確認時点で、下記のMVMOがそれぞれ通信量のカウント対象外サービスを行っています。
LINEモバイル
LINE、Twitter、Facebook、Instagramの4つのSNSアプリの利用に使用するデータ通信量がカウントされない他、「LINEミュージック」のデータ通信量カウント除外となります。「MUSIC+(ミュージックプラス)」という料金プランがあります。
上記4つのSNSをよく利用される方におススメです。
▼LINEモバイルのカウント対象外サービス
https://mobile.line.me/?utm_medium=affiliate&utm_campaign=affiliate&caadterm=5184000&caadsess=12321_ao27xwpm6z00jVd&mu=r088566070202827493190305053637%7Cvcptn%3DAAABaUxaj8V63gFx0oFIGOxI%7Creferrer%3DfQY-2yqigjloR_HUklqzJSF_gdjyHApEv1a-mlXaZQo
LinksMate
「アイドルマスター」や「妖怪ウォッチぷにぷに」などのゲームアプリや、音楽配信サービスの「AWA」。
Twitter、FacebookなどのSNSなど、幅広いサービスがデータ通信のカウント除外対象になります。特に外でゲームをよくされる方におススメです。
▼LinksMateのカウント対象外サービス
https://linksmate.jp/?utm_source=at&utm_medium=af&utm_campaign=other&t=12608_miq2lxpnvncdqzL
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルはYouTubeや、AppleMusic、Spotifyなど主に動画・音楽配信サービスをデータ通信のカウント対象としています。
特にYouTubeを外でよく視聴される方におススメです。
▼BIGLOBEモバイルのカウント対象外サービス
https://join.biglobe.ne.jp/mobile/option/entamefree.html?utm_expid=.9QoegFoUTBSmNS4WY5Eq1A.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fjoin.biglobe.ne.jp%2Fmobile%2Foption%2F%3Fcl%3Dhead_mobile_option%26_stcid%3D2416e70baf93d5868a7e233bb08bcd8e.14929de4914547195c94e191e1982ab3%2Cc4c045ffe3e5b6c6c109851d2655d589.36910f2ff23d042771cf627d28f57233
OCN モバイル ONE
音楽配信サービスのデータ通信量がカウントされない「MUSICカウントフリー」というサービスがあります。このMUSICカウントフリーは、サービスの申し込みをすれば無料で利用できるのが特徴です。
音楽配信サービスをよく使う人におすすめです。
▼OCN モバイル ONEのカウント対象外サービス
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/function/countfree/music.html
自宅ネット回線・通信費の見直しと節約に繋がる方法
ご自宅のネット回線については、戸建てかマンションか。お住いの地域がサービスの対象エリア内かによっても変わってきます。
ここでは大きく戸建てかマンション住まいかで切り分けて、通信量を安くできる方法について記載しています。
戸建てにお住いの方でおすすめ!3つの光回線

まず戸建ての場合は、キャッシュバック等の還元を除き、月額のランディングコストだけでみれば「eo光」が対象エリア内であればおススメです。
理由は、回線が利用者の多いNTT回線ではなく、比較的利用者のKDDI回線なので回線混雑時の通信速度に影響を及ぼしにくいのと、月額料金が比較的安めに設定されているからです。
または最近対象エリアを拡張している「NURO光」や月額料金が最安クラスの「BIGLOBE光」もおすすめです。
【eo光- 料金】
https://eonet.jp/service/charge/
【NURO光 – 料金】
【BIGLOBE光 – 料金】
https://join.biglobe.ne.jp/ftth/hikari/charge.html
上記以外のサービスであれば、お使いのスマホがdocomo、au、ソフトバンクであれば、それぞれセット割がありますので、ドコモ光、au光、ソフトバンク光もそれぞれ選択肢に入ります。
賃貸マンションにお住いで、回線工事を避けたい方向け

マンション住まいの方は、お住いのマンションによって利用できる回線が既に用意されている場合があります。それ以外の回線を使う場合は工事が必要になりますが、大家さんの許可が必要になるため、場合によっては利用できない可能性もあります。
ただマンションが回線を用意しておらず、回線を引くのに工事が必要な場合、退去時に回線も現状復旧した状態で戻さないといけない事が稀にあります。
また大家さんに許可を取るのが億劫な方もおられるかと思いますので、そういう方は「ホームルーター」を契約するのがおススメです。
「ホームルーター」は電源を入れて簡単な初期設定を行えば、すぐに利用する事ができます。配線も壁に埋め込まれているLANのモジュラーからLANケーブルを本体に繋ぎ、電源を繋げばいいだけです。
価格も光回線に比べて安くなりますが、デメリットもありますので下記注意しましょう。
デメリット1:光回線よりも速度が若干遅い。
光回線は通信速度が、1GB、5GB、10GBのものまでがあります。
残念ながら「ホームルーター」では現状、1GB未満の通信速度のものになります。しかしそれでも凄く重い動画やゲームをしない限りは、全然問題なく動きます。
通常使用する分には特に不便さは感じないでしょう。
デメリット2:混雑時は通信制限がかかる。
「ホームルーター」は、モバイル回線を使用しますので、回線混雑時は通信制限がかかる場合があります。通信制限がかかると場合によっては、全く通信が出来ないほどに速度が落ち込むものもあります。
例えば筆者はWiMaxのホームルーターを利用していますが、WiMaxの場合、通信制限がかかる条件として前日から起算して3日間の合計通信量が10GB以上になると制限がかかると明言されています。
制限がかかる時間帯も明言されており、夕方6時~深夜2時頃(最大で朝6時まで制限される場合あり)となっています。
しかし制限がかかっても、低画質の動画やスマホでネットサーフィン程度であれば、問題なく動きます。個人的にはあまり気にせず利用できています。
デメリット3:長期契約になると逆に月額が上がる。(それでも光回線よりは安価)
契約から最初の1~2年は割引価格ですが、それ以降は割引が無くなり、契約当初に比べると価格が上がる傾向にあります。(これは光回線でも同じの場合が多いです。)
しかしそれでも月額4,000円台で収まりますので、光回線に比べると安く抑えられるか、同じくらいの金額程度になります。
デメリット4:通信範囲外のエリアがある。
ホームルーターを導入する上で最も気をつけないといけないのが、ご自宅が通信エリア内かどうかです。
上述した通り、ホームルーターはモバイル通信ですので、例えばマンションなどの集合住宅ですと、他の住居者がいるためスマホの台数が多く、混線する可能性が生じます。
ですので、契約する前にお試し機を借りる事をおすすめします。
UQ mobileでは「Try WiMax」というお試しサービスを行っていますので、こちらに申し込んで、本当に繋がるかどうか試してみましょう。
▼Try WiMax – UQ mobile
https://www.uqwimax.jp/wimax/beginner/trywimax/
ソフトバンクAirでも、同様のお試しサービスがありますが、「Try WiMax」の15日以内に返却に比べて、8日以内に返却とかなり短いので注意しましょう。
※返却期限を過ぎると違約金がかかります。
▼Softbank Air – サービス提供エリア
https://air-internet.jp/feature/area.php
固定電話・有料テレビの必要性を考える

携帯電話の普及で、あえて固定電話を引かれる世帯は少なくなってきているようです。
昔の知り合いに教えている番号が自宅の番号だけという方がおられて、なかなか解約できていないという方もおられるようですが、今一度必要かどうかを考えてみてもよいのではないでしょうか。
固定電話は月々の通信料に多少影響するというのもありますが、それよりも変な勧誘やセールスの電話がかかってきやすいというのもあります。
有料テレビに関しては、CS・BSなどの有料放送、U-NEXTやネットフリックスなどの動画配信サービスも含めて、必要か不要かを今一度見極めましょう。
これらを見直す事で通信費を月額数千円ほど節約できる可能性があります。
まとめ
通信費の見直しや節約のポイントについてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
通信費を見直す肝は今やスマホになりつつありますが、他にもご自宅のWifiやテレビ、固定電話なども、通信費の枠で見ると見直しの対象になります。
しかし見直しをすると言っても、ただ格安スマホにすればいいという事ではありません。節約にはなったけど不便になっては本末転倒ですので、できる範囲でより良いサービスに切り替えられればいいと思います。
もちろん通信費は全て契約絡みですので、その点も踏まえて必要か不要かも含め、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。