在宅WEBデザイナーとして働くための方法とは?

会社に通勤せず自宅で働く方法として、人気の一つがWEBデザイナーです。
依頼者または会社からの依頼内容に則って、WEBサイトのデザイン・コーディングを行い納品する。または作成したWEBサイトのメンテナンス・保守を行うのがWEBデザイナーの仕事ですが、作成するWEBサイトの内容が固まっていれば、在宅でも作業が可能ですので、在宅プログラマーと並んでリモートワークがしやすいのが特徴の職種です。
ただ在宅でWEBデザイナーと一重に言っても、働き方として様々な条件があります。
本記事では、WEBデザイナーとしての最低限のスキルはあるものという前提で、在宅WEBデザイナーとしての働き方とその方法についてまとめております。
在宅WEBデザイナーに興味はあるが、WEBデザイナーとしてのスキルがない方は、下記のサイトで紹介されているようなスクールや動画教材などで勉強して、まずはスキルを身につけましょう。
▼【2020年版】Webデザインスクール・オンライン講座15個を徹底比較してみた
https://is.gd/DTqpgH
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資金に余裕がない方でも低価格で受けられる動画講座もありますので、ご興味がある方は是非チェックしてみて下さい。
在宅WEBデザイナー最初の分岐点は働き方選択

在宅でWEBデザイナーとして活動するために、まず考えないといけないのが会社員として「雇用される」か、フリーランスとして「独立する」かです。
同じWEBデザイナーでも「雇用」か「独立」かで全く変わってきます。
「雇用」されるためには、当然WEBデザイナーのリモートワークを承認している企業に採用される必要がありますし、「独立」するにも仕事を受注できるツテがない事には食べていけません。
下記は「雇用される場合」と「独立する場合」で、さらにどのような働き方になるのかを少し掘り下げております。
在宅WEBデザイナーとして雇用されたい場合

在宅で社員として仕事をする場合、「リモートワーク」や「テレワーク」と呼称されます。
実際のところ、在宅のWEBデザイナーとして求人している企業というのは、今はそれほど多くないというのが現状です。
どちらかというと新規採用よりも、既に在籍している社員が育児や介護などの理由から、会社への出勤が困難な状況にある場合に、企業側が導入を検討するケースが多いようです。
しかし2020年初頭に流行している「コロナウイルス」の影響で、リモートワーク可能な業種に関しては、一気に推し進めるという発表が政府からもあった通り、今後働き方としてどんどん増えてくることが予想されます。
リモートワークを採用する企業が増えると、在宅WEBデザイナーの雇用機会も増えるのは、在宅で働きたい方にとってはチャンスが増える可能性があるという事です。
余談ですがリモートワークを企業が導入するためには、実は企業側も相応の準備が必要になります。
下記は厚生労働省による企業向けのテレワークの導入用ガイドブックですが、色々な指針を決めたり、雇用の管理、セキュリティ面のケアなど細かく決めていく必要があります。
(参考)テレワークで始める働き方改革 – 厚生労働省
https://work-holiday.mhlw.go.jp/material/pdf/category7/01_01.pdf
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社員として雇用されてのリモートワークであれば、PCや必要なソフトなどは会社支給になる場合が多いです。通信費に関しても、仕事で使った通信費用は事前に取り決めた割合で会社から支給されるのが一般的です。
また週の就業時間のうち、全日を在宅で働くのか。1日、2日のみ在宅で残りは会社に出勤するのかによっても条件が変わってきます。
育児や介護がある方にとっては、リモートワークでの働き方は雇用側からすれば有難いですので、条件面など企業側との詳細な取り決めが必要になります。
在宅WEBデザイナーとして独立したい場合

「受注しないと仕事がない!」というのが、独立するか雇用されるかでの大きな違いです。
技術力やデザイン、サイトの作り方の基礎はスクールでも勉強できますが、やはり仕事として現座で実践を繰り返し行うのとでは全く違います。
在宅WEBデザイナーとして独立したい方でも、まずは会社に雇用され、現場で経験を積むところから始める事を推奨します。
それを踏まえた上で、在宅WEBデザイナーとして独立するために必要な事は下記になります。
まずは仕事の受け口を作るための方法
仕事が勝手にくるというのは、基本的にはないため、自分で営業をかける必要があります。と言っても、飛び込みで知らない会社に営業をかけるみたいな事ではなく、まずは下記のようなところから始めてみましょう。
- 友人・知人に自分がWEBデザイナーとして独立した事を触れ込む
- SNSを活用する
- ポートフォリオを作る
- クラウドソーシングサイトを利用して実績を作る
1.友人・知人に自分がWEBデザイナーとして独立した事を触れ込む
個人的には凄く重要な事だと思いますが、意外と自分でWEBデザイナーとして独立したよ!っと、自分の周りに公言する人が少ないです。(WEBデザイナーに限った話ではありませんが。)
独立した事を周りに知ってもらうと、特に商売をしている友人・知人からオファーを貰う事があります。
周りに言って損する事はないと思うので、友人同士で集まる機会があったり、知人と会う事があった場合は、独立した旨と名刺を渡しておきましょう。
友人・知人から受注する場合の注意点としては、費用をちゃんと貰うという事です。友達なので格安で受注したり、タダで仕事をする余裕は最初の方は無いと思いますので、友人・知人であってもしっかり仕事をした分の費用は請求しましょう。
2.SNSを活用する
FB、ツイッターを始め、発信できるツールが充実している現在、これらを使わない手はないと思います。
3.ポートフォリオサイトの立ち上げ
独立したては受注してどんどん仕事をこなしていく必要があるため、ポートフォリオを作っている暇はないと思います。ポートフォリオの作成は、できれば会社員時代にスキマの時間でやっておいた方がいいでしょう。
▼イケてるWebデザインで作られたポートフォリオサイト21選まとめ – マイナビクリエイター
https://mynavi-creator.jp/knowhow/article/cool-web-design-portfolio-sites
4.クラウドソーシングサイトを利用する
クラウドソーシングとは、依頼者とワーカーを繋ぐマッチングサイトのようなものです。
作業内容はWEB関係に限らず様々ありますが、依頼内容と作業の進行・連絡、報酬の費用受け渡しなどを、クラウドソーシングサイトを介して行う事ができます。
間にクラウドソーシングの運営会社が入っているので、依頼主とワーカーの間でトラブルが起こりにくいというメリットがあります。
特にトラブルの多い報酬の受け渡しや連絡の齟齬に関するトラブルについても、お互いを評価し合う仕組みになっているので、悪い評価をつけられて後の仕事依頼に影響が出ないように、各々が留意する仕組みになっています。
良い評価が増えると信頼度がますので、受注しやくなりますが、最初は評価のないところからスタートですので、単価の安い依頼でもあえて受けて、良い評価をどんどん増やしていきましょう。
クラウドソーシングサイトについては、業種別に特化したサービスがありますので、下記にまとめた記事を参考にしてみて下さい。
▼おすすめのクラウドソーシングを業種別に比較! 5つの観点から計14サイトを比較
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=241
フリーランスの在宅WEBデザイナーに必要なスキル

フリーランスの在宅WEBデザイナーとして活動していくために、必要な事はWEBデザインのスキルだけではありません。
かなり昔のWEB屋さんは、デザインとコーディングというHTML,CSSを用いたWEBサイトを構築するための言語を使った構築が分業でしたが、今は一人でデザインとコーディング、さらにはある程度のプログラミングまで求められます。
デザインだけを発注されるのは、かなり少なくなっているので、WEBサイトのデザインスキルに加えて、それ以外のスキルを身につけるようにしましょう。
1.WEBデザイン以外のスキルも身につける事
- HTML,CSSなどのコーディングスキルの精度とスピード
- JSやPHPなどのWEBプログラミングスキル
- WordPressなどのCMSを使ったWEBサイト構築
WordPressの構築、カスタマイズができると受注単価が大分上がります。
依頼される件数としてもまだまだ多いので、そのためのスキルとして上記ができると受注を受けられる幅が広がります。
2.依頼主の気持ちをどこまで汲み取ってサイトを作成できるか
また依頼者の立場にたって、どこまで要望に沿ったWEBサイトを作れるかというのも大きなポイントです。
WEBサイトの制作を依頼されるという事は、そのサイトを使って何か目的を達成したいと考えます。WEBサイトを立ち上げる目的は何か?その目的を遂げるためにはどういったサイトを作成していくべきか?
ただサイトを作成してほしいというだけではないはずですので、依頼主の意思を汲み取って作り上げていく必要があります。
3.スケジュールやタスク管理などを自分の身体と相談して如何に無理なくできるか
1つのプロジェクトに集中してできればいいのですが、生計をたてる観点から考えると、複数のプロジェクトを同時進行する事もザラにあります。
このスケジュール管理は、ご自身の作業速度。生活スタイルや状況。身体の状態によっても大分変わってきますが、自由に組めるが故に最初はかなり難しいです。
筆者も今はサラリーマンとして会社勤めですが、一時期フリーランスをやっていた時に、スケジュール管理が上手くいかなくて、フリーランスを諦めた経緯があります。
ただWEBデザイナーに限らずフリーランスでやっていくためには絶対に必要な事で、ある程度の慣れと忍耐力も必要です。多少無理をしてでも、納期には間に合わせないといけないですからね。
無理なスケジュールを立てると、家事と育児に支障が出ますので、特に子育て中の主婦の方は、在宅WEBデザイナーを志す人も多いですが、まず最初の内は1つの比較的難易度の低いプロジェクトから取り掛かった方が無難です。
家事と育児と納期の三重苦で、ノイローゼにならない程度の仕事量にしましょう。
まとめ
冒頭でもお話しした通り、WEBデザイナーやWEBプログラマーは、在宅ワーカーとしてこれまでも存在してきました。
ただこれまでは外注が多く、いわいるフリーランスの方に委託するというのが多かったのですが、今度はテレワークを導入する企業もどんどん増えていくでしょうし、在宅でアルバイトや社員として在宅で行える環境も整備されてくるでしょう。
子育てや介護などで、なかなか決まった時間に出勤ができない方でも、在宅で働きやすい環境になっていければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!少しでも在宅WEBデザイナーとして活動するための一助になれば幸いです。