食費の節約は無理!と思ってる人に実践してもらいたい5つの方法

家計における流動費の中で、最も費用がかかるのが「食費」です。
「食費」は生活の中で絶対に必要な支出です。
ただ節約しぎると健康面でストレスを抱える事になり、逆に医療費がかかったり悪影響を及ぼしたりする事になりますし、かといって考えなしに使うと、どんどん出費がかさんでいくことになります。
それに加えて、月々の収入から他の支出とのバランスと貯蓄に回すお金の割合などを考える必要があります。
実はこれらのバランスを取るのが結構難しく、月の食費に使う予算を立てるものの、なかなかその通りにならず、結局挫折してしまう…といったケースを多く耳にします。
本記事では、食費の節約を諦めた方でも実践できるように順序だてて、節約の仕方について記事にまとめております。
まずは食費の月額予算の決め方

最初の出発点は、月に使うであろう食費の予算を決める事です。これをざっくり決めてしまうと、以降の方法を実践したとしても上手くいく確率は低いです。
予算は低く設定しすぎても高くし過ぎてもダメです。
低く設定しすぎると健康面や精神的なストレスを抱えるというのは前述したとおりですが、高く設定しすぎると、まだ使えるお金があるという余裕からついつい無駄使いしてしまうケースが起こりえます。
まずは世帯の収入がいくらあるのか?そこから固定費として必ずかかるお金がいくらあるのか?残りの費用を他の流動費と比較して、どうバランスよく配分すればいいのか?さらに、そこから貯金にどれくらいの金額を回せるのか?
ちなみに固定費と流動費の違いですが、これは人によって定義が変わりますが、筆者の場合は次の分け方をしています。
固 定 費 | 住居費 | 流 動 費 | 食費 |
日常雑貨費 | |||
水道光熱費 | 外食費(交際費) | ||
医療費 | |||
通信費 | 交通費 | ||
美容費・衣服類 | |||
教育費 | 娯楽費 | ||
特別費 | |||
保険料 | その他 | ||
貯金・投資 |
固定費は毎月かかる支出の中で、金額の変動がない。または変動が少ないものを固定費としてます。流動費は毎月かかる支出もありますが、月によって金額が変動するものでまとめています。
月収 - 固定費 ― 流動費 ― 貯金
になりますので、まずは月収から固定費を引き、各流動費の中から差し引いていきます。
特に病院にかかって医療費がかさんでいないのであれば、食費の予算を多く確保しておきましょう。
割合としては、各家庭の生活状況や生活事情によって異なるので、一概には言えませんが、過去記事で5つの世帯ごとに、月の支出例について書いた記事がありますので参考にしてみて下さい。
▼家賃と収入のバランスを5つの家族構成ごとに考える!家賃は手取りの30%は不適切な理由がコレ!!
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=589
食費だけ抜粋すると、下記のようにしていますが、あくまで参考までに。
一人暮らし … 35,000円。
二人暮らし … 50,000円。
三人家族(子どもあり・0歳~5歳) … 50,000円。
四人人家族(子ども二人・中学、高校生) … 75,000円。
夫婦(子ども独立後) … 35,000円。
1回の買い出しに使う食費の予算を決める
月の予算を定めたら、次に1回あたりの買い出しに使う食費の予算を決めましょう。
週の予算を決める意義は、買い出しに行く日を定める事で、使える食費が自ずと算出できるからです。
さらに筆者の場合は、給料日後の食材買い出しについては、冷凍を駆使するため、冷凍できるものを中心に大量に買い込みます。
そして冷凍したもので回しながら、足りなくなった食材を以後、週に一度ペースで買い足すといったやり方をしています。こうする事で食材は次の給料日までに使い切るようにしつつ、1回あたりの買い出しに使う費用を少なくします。
大量に買い込む時の買い出しはしんどいですが、それ以降はあまり買い出しに時間とお金を使わなくていいので、結果的には楽になります。
なお買い出しに行く回数については後述しますが、買い出しの回数を少なくした方が、余計な物を買う事による支出の増加を多少なりとも防ぐ事ができると思っています。
週の予算の算出方法は、(月の食費予算ー大量買い込みの食費)=残った食費÷残りの買い出し回数=1回あたりの買い出し予算になります。
当然ながら足りない食材分の買い出しなので、予算ギリギリまで使う必要はありませんが、予算を超えないようにしながら必要なものを購入しましょう。
外食費は別枠で予算を組む
筆者の場合は、外食費は食材買い出し用の食費とは別に予算を組んでいます。
外食費を通常の食費と一緒にしてしまうと、急なお付き合いが発生した時などに、予定外の出費が食費として加算されてしまうため、せっかく組んだ食費の予算が破綻してしまう可能性が高くなります。
ですので、ある程度お付き合いが発生しそうな日や、家族で外食する日を予め定めた上で、外食費の予算を別途組むこと。これは食費のコントロールをする上で強くおススメします。
外食については過去に記事にまとめてますので、こちらも参考にしてみて下さい。
▼【完全保存版】外食コスパ最強ランキング!食費節約中におススメのお店を12ジャンル別にまとめてみた
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=399
▼外食費を節約できない3つの理由と外食を減らす3つの簡単な方法とは
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=364
買い物は売り出しの時に極力まとめ買い

例えば、毎日買い物をする方と、週に一度まとめて買い物をする方がおられた場合、どちらの方が食費の節約がしやすいのか?
これは色々意見があるかと思われますが、筆者としては週に一度まとめて買い物をした方が節約しやすいと考えています。
もっと言うと、買い物は週に一度と心に決めて、買った食材でその週はやりくりしていくのだと心に決める事が肝要です。
買い出しの回数が増えると食費は上がりやすい?
筆者の感覚では、週に数回買い物する場合と、週に1度買い物をする場合を比較すると、週に数回買い物に行くよりも、1回で済ませた方が月の食費は安く済む傾向にあります。
これは、売り出しの時にまとめ買いする方が総合的にみて安く買えるのと、週に何回も買い出しに行くと、余計なものまで買ってしまう可能性があるからです。
ただし週に1度だけ買い物に行くと決めて行動するためには、予めその週に使う食材を逆算しておく必要があります。
つまり一週間で作る食事の献立を、買い物に行く日までに考えて、あらかじめそれを作るために必要な食材を買いに行くという事です。
もちろん冷凍できるものは、週の内に使い切る必要はありませんが、特に冷凍しにくい野菜や果物、卵などは計算して買わないと、期限切れで廃棄しないといけなくなったりします。
筆者の場合は、月に一回にドカンと大量に買い出しをし、冷蔵庫や特に冷凍庫をパンパンにして、足りないものや冷凍できないものを週に1度買い足すといった方法を取っています。
節約レシピを活用する

買い物に行く前に、まず週の献立を決める際に、自分でレパートリーを考えるのも大変なので、節約レシピを活用します。
どんな材料が必要なのかが書いてあるので、何を買えばいいのかがわかります。
節約レシピは、検索するとたくさんできてます。COOKPAD(クックパッド)のようなレシピの専門サイトもありますので、献立と購入する材料を確認するためにも活用できます。
▼COOKPAD(クックパッド) – 節約のレシピ
https://cookpad.com/search/%E7%AF%80%E7%B4%84
冷凍庫を活用する

冷蔵庫についている冷凍庫が小さすぎる…。という主婦の皆様に言いたいのが、「冷凍庫を買う価値あり」です。
置き場所の問題もあるかと思いますが、できれば縦型の大容量冷凍庫があるとかなり多くの食材をストックできます。
大容量の冷凍庫があると、下記のようなメリットがあります。
大量の作り置きができる
大量の作り置きができるので、1度の料理で多めに作っておけば、料理の回数をかなり減らす事ができます。
料理する時間を少なくすることができるので、余った時間を他の事に費やす事ができるようになります。
また作り置きした料理は、お昼の弁当用に小分けに冷凍しておくと、冷凍食品を買う量を減らせます。冷凍のまま弁当箱に入れておけば、お昼には自然解凍されます。
買い出しに行く回数を減らせる
肉・魚・カット野菜などを大量に保存する事ができますので、何度も買い物に行く回数を減らせますし、大量の買い物を袋を抱えて移動する回数も減らす事ができます。
買い出しに行く回数が減ると、前述したように食費の削減だけでなく、単純に買い物に充てていた時間を他の事に使う事ができます。
冷凍庫が小さいことによるストレスが減ります
これまで冷蔵庫の冷凍庫を使っていた方は、冷凍庫に何とか入れようと工夫されていたと思います。
必要なものを出すのに、上のものを出したり探したりするのは結構ストレスです。大容量の冷凍庫があると、そのストレスは激減します。
冷凍庫を選ぶポイント
冷凍庫は、冷蔵庫と同じく縦型・前開きの方が、どこに何が入っているのかがわかりやすく、使いやすいです。
またできれば120L以上の大容量モデルがいいですが、ここは置き場所を考えて、最適なものを選びましょう。
あとポイントとしてはなるべく低騒音で、節電効果の高いものを選びましょう。
一例として下記の商品をご紹介しておきます。
▼シャープ FJ-HS17X-W 1ドア冷凍庫(167L) ホワイト系 – 楽天市場
https://a.r10.to/hIEwoO
安くて栄養価の高い食材を中心に買う

食費の節約という観点から考えると、安くて栄養価の高い食品を主とするのは言うに及ばずです。
例えば、肉類であれば鶏ムネ肉、ササミ(鶏もも肉は高い)。魚類なら塩鮭やサバの切り身。
あとは卵、食パン、豆腐、納豆、旬の野菜などです。
野菜はJAや直売所が近くにあるなら、スーパーより安いので利用しましょう。
また、大手スーパーで買う場合は、なるべくプライベートブランド商品を買うようにすると安く済ませられます。
プライベートブランドとは、自社で開発して、製造・販売まで行っている商品の事で、イオンでいう「トップバリュー」です。
自社開発なので広告費が上乗せされていない分、同じ商品でも格安で購入できます。
逆に食費がかさむので注意が必要な事

・ネットスーパーの利用自宅まで運んでくれるので便利だが、全体的に割高。
・ウォーターサーバーの利用維持費がかかるのと、1リットル当たりの単価が高い。ペットボトルの水をケースで買う方が安くすむ。
・過度な外食基本的に外食が多くなると、1回あたりの食費の費用も高くなります。あと美味しく感じさせるために、味をしっかりつけている場合が多いので、塩分高めです。
・買い出しに行く回数が多いこれは前述の通り、ついで買いや必要でないものを買う可能性が高まるため出費が増えやすくなる可能性が高まります。
・週の献立を考える前に買い物に行くこれも前述の通り、食材の廃棄ロスが増える可能性が高まります。
まとめ
食費を節約する方法についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
色々と書きましたし、書いた手前で言うのは何ですが、食費の節約はほどほどにしないと栄養バランスが崩れて、逆に医療費がかかる可能性もあります。
それにキツキツでやってしまうと結構ストレスがたまりますし、生活も窮屈になってしまうので、まずはできるところから負担にならない程度に実践していきましょう。
また出費を見直すのであれば、食費よりもまずは固定費を見直すべきです。
食費の節約よりも節約効果としては固定費の方が大きいので、是非下記の記事も参考にしてみて下さい。