クレジットカードを整理して枚数を減らしたい!断捨離するための5つの判断ポイント

お得なキャンペーンなどで、ついついたくさんクレジットカードを作り過ぎてしまうと、使わないカードがどんどん増えてしまい、管理するのが大変になってきます。
実際にカードを解約するとなると、頻繁に使うカード以外、どういう基準で残すべきカード、残さない・解約するカードを分別するか悩むことがあります。
その悩む一つの理由として、一度解約するとそのカードは二度と作れないと思われている方がおられるようです。
一度解約したカードは再審査となりますが、再度発行する事は可能ですので、その点は安心していただいた上で、クレジットカードをたくさん持ちすぎる事で起こりうるデメリットと、残すべきカードの選別ポイント、解約の前に気をつけたい注意点についてまとめております。
クレジットカードを整理しないと起こりうるデメリット

何となく想像がつくかと思いますが、クレジットカードを持ちすぎると、管理が面倒な上に、意外と損をする事もあります。
年間費がかさむ
クレジットカードを契約する際に、年会費については承知の上でカードの発行をされると思いますが、年会費は1年に一回の支払いですので、意外と失念してしまい使ってないカードの会費を支払ってしまう事もあります。
1枚2枚のクレジットカードの年会費なら、まだいつ支払いか把握されていると思いますが、増えれば増えるほど、いつの間にかたくさんのカードの年会費を支払っていたという事もあり得ます。
年会費無料のクレジットカードだけ所有されているのであれば別ですが、年会費がかかるカードを多く所有されている場合は、不要な出費となるので気をつけたいところです。
不正利用された時に発見が遅れる
クレジットカードを不正利用される場合、多くの場合はスキミングや盗難によるものが多いです。
スキミングは実際に使っていないカードであれば、カード情報を盗まれるという事は考えにくいですが、盗難は使っていないカードを持ち歩いている場合は、危険性としては十分あり得ます。
盗難を受けたカードは、3Dセキュアなどの本人確認サービスを設定していない場合、カードに記載の情報だけでインターネット上での決済は出来てしまいます。
不正利用は利用明細を確認して、身に覚えがない利用金額が計上されていて初めて発覚しますが、最近は利用明細を郵送で送ってくるところも少なくなっており、ほとんどがWEB明細で自身でネット上から確認しないとわかりません。
すると発覚するのが、口座引き落とし後という事になり、一時的にでも利用していない金額を取られる事になります。
不正利用されたカードは今後使えないようになりますが、クレジットカード会社とのやりとりも面倒なので、そういった意味でも管理できていないカードをもつデメリットと言えます。
締め日や支払い日がカオスになりやすい
このカードは、いつが締め日で、いついつこの口座から落ちる。というのをいちいち全部管理するのは結構しんどいです。
引き落とし口座がバラバラだと資金移動も面倒ですし、枚数が増えれば増えるほど、使うカードがバラバラであればあるほど、このストレスは増加します。
一応これらを管理するアプリもあり、記事の最後にご紹介していますが、引き落とし口座がもしバラバラの場合はアプリを使っても解消しないので、管理面でいうと非常に煩雑になりやすいと言えます。
支払日までに口座への入金が遅れ、期日までに引き落としができない事が続くと、今後あなたがローンを組む際の審査に影響を及ぼす場合がありますので、少なくとも締め日や支払日をきちんと把握できる枚数に絞るに越した事はありません。
ポイントが統一しづらい
クレジットカードを使う理由の一つに、ポイントが貯まるという点が挙げられます。
貯まるポイントはTポイントや楽天ポイントなど、多くのお店で汎用的に使えるものもありますが、Amazonポイントなど自店でしかできないものもあります。
逆説的になりますが、使うカードは一つに集中させる方がそのポイントは多く貯める事ができるので、複数バラバラに利用する事でせっかく貯まったポイントを使う機会なく失効する、なんてことを防ぐことができます。
但し楽天カードなら楽天のみ。AmazonカードならAmazonのみで利用すると決めているカードであれば、そのお店のポイントが貯まりやすいので残しておいてもいいと思います。
ローンを組む際に不利になる場合がある
クレジットカードを多く持つという事は、その分カードローンが可能な額が多くなります。
カードローンをする気が無かったとしても、やろうと思えば借りる事が可能である時点で、実はあなたが今後、住宅ローンや車のローンなど特に高額ローンを組む際に審査に影響を及ぼす可能性があります。
もちろん収入も審査基準になりますが、不要なカードを持つ事で審査が厳しく見られるのであれば、そのカードは整理しておくに越した事はないと言えます。
残すべきクレジットカードを選ぶ5つのポイント

残すべきカードは当然ながら、あなたがよく使うカードになりますが、ここでは残すクレジットカードの選定ポイントをまとめています。
なるべく固定費用1枚。流動費用1枚の計2枚に絞るのがおススメです。
まず使えるお店が多いという観点で考えると、VISAかMasterCardの中から選びましょう。(JCBは使えないお店が意外と多いです。)
その他のポイントについては下記の通りです。
年会費がかからないカード
持っているだけでお金がかかるカードは、それなりの優待を受けられるカードであることが多いですが、それらの優待をあまり利用しないのであれば、年会費のかからないカードを選びましょう。
使えるお店が多いポイントが貯まるカード
前提としてご自身がよく使うポイントが貯まるカード。
その中でも高還元率のカードが望ましいですが、ご自身あまり利用しない店舗でポイント還元率が高いカードはあまりおススメしません。
よくカードを発行しているお店で利用すれば、ポイント還元率が上がるといったクレジットカードがあります。
それらのお店での利用が頻繁にあれば別ですが、汎用的に使えるポイントが貯まるクレジットカードの方が良い場合が多いです。
例えばAmazonカードは、自店で購入すれば還元率が上がりますが、他店で利用するとそうでもありません。しかもAmazonポイントはAmazonでしかほとんど使う事がありません。
しかし楽天カードは、楽天で利用すれば楽天ポイントがかなり貯まり、しかも楽天以外のお店でも使う事ができます。
このようにポイントを貯めやすく、使いやすいポイントがたくさん貯まるカードを選ぶのがのも基準の一つです。
給与日のなるべく直後に支払日がくるカード
クレジットカードは締め日と支払い日が最初からわかっているので、支払い日までに引き落とされる金額を入れられるのであれば、それでいいのですが、あまりにも給料日と支払い日が離れすぎていると、お金の移動をしている最中に、「あれ?これ支払い足りなくね?」となる時があります。
なるべくは給料が入ったら、その次の日くらいに引き落とされた方が、残りのお金でやりくりしようというのが視覚的にわかりやすく、またそのつもりで心の準備ができます。
給料日が25日の場合は、26日,27日,月末引き落としのカード。給料日が月末の場合は、1日,2日引き落としのカードを選ぶとよいでしょう。
他の引き落としについては、こちらで選べないものもありますが、それらは固定費で引き落とされる額は一定であることがほとんどのはずです。
せめてクレジットカードは固定費専用カードで無い限り、引き落とし額が流動的になりやすいので、その分だけでもお金が入ってすぐに支払った方が、残りの支払いの算段が立てやすくなります。
ご自身が使いやすいカード
結局は使いやすいカードというか、ご自身が一番よく使っているカードを選ぶのも全然アリです。
ご自身が良く使うという事は、よく利用するお店や地域によってキャンペーンに対応しているお店のクレジットカードである場合もあるでしょう。
何かしらあなたにとってお得感のあるカードであるならば、それを残すのは全然OKです。
同じブランドが複数枚あるカード
VISA,Master,VCBなど、同一ブランドを複数持っておく意味はあまりないと思いますので、各ブランドのカードを一枚づつ持っていれば、他の被ったカードを破棄するというのも一つの方法です。
クレジットカードを一枚に絞りたいなら
筆者はクレジットカードを一枚に絞っていませんが、もし一枚に選べと言われたら、VISAかMasterを選びます。
大抵どちらかのカードがあれば、使えないお店はほとんどないからです。※JCBは国内でも使えないお店が結構あります。
メインカードを一枚に絞るなら、サブとしてデビットカードか、チャージ式のプリベイトカードを持っておいた方がいいと考えます。
デビットカードは三菱UFJ銀行や三井住友銀行などで発行可能です。チャージ式のプリベイトカードは、LINEPayカードやKyashなどがあります。
メインは固定費、月額支払い用にしておけば、毎月の支払い額がある程度把握でき、引き落としがいくらくらいかが大体把握できます。
サブは買い物用でデビットカードかチャージ式プリベイトカードがあれば、アプリで使用履歴がリアルタイムでわかりますので、支出がかなり正確に把握できます。
クレジットカードを二枚まで絞りたいなら
ブランドが被らないにすると言う意味では、一枚はVISAかMaster。もう一枚はJCBにするのがいいでしょう。ごくごく稀ですが、VISA,Masterが使えずJCBは使えるというお店もあります。
一枚は固定費用のカードとするならば、もう一枚は買い物用カードにするのも一つの手です。
解約する前に注意が必要なクレジットカード

解約するクレジットカードがある程度絞り込めたら、実際に解約する前に、下記に該当するクレジットカードでないか調べてみましょう。
これらに該当するクレジットカードであった場合、後で面倒な目にあったり、何かしらのペナルティを受ける可能性がありますので、注意しましょう。
発行してから半年以内のクレジットカード
一枚だけなら問題ないかと思いますが、発行して半年以内のカードを何数も解約すると、「この人はクレジットカードを作っても、すぐに解約してしまう人だな。」とみなされて、新規で発行する際に審査が通りにくくなる場合があります。
クレジットカードに関する情報は各社で共有されますので、こういったイメージをつけないように、少なくとも半年以上は保有した後に解約しましょう。
一度も使用していないクレジットカード
これも上記と同じ理由ですが、一度も使用していないクレジットカードを解約すると、「この人はクレジットカードを作っても、一度も使わない可能性があるな。」と判断されてしまい、クレジットカードが新たに作りにくくなり可能性があります。
特に同じカードを再度発行でき無くなる可能性が高まりますので、なるべくは何回か利用してからの解約が望ましいです。
月額サービスや公共料金の引き落としをしているカード
月額サービスの引き落としをしているカードを、別カードに切り替えずに解約してしまうと、当然ながら利用請求が出来なくなり、サービスを受けられなくなります。
別のカードに変更し、きちんと請求が変更後のカードにされている事を確認してから解約しましょう。
特に公共料金の支払いをカードで行っている場合は、、ライフラインに関わるところなので、必ず変更後のカード請求をされているか確認してから解約しましょう。
どうしてもクレジットカードを絞りきれない場合の管理アプリ

クレジットカードをある程度絞っても、1,2枚に絞り込めないという方は、「CRECO」というクレジットカード・電子マネーの一元管理が可能なアプリがあります。
かなり便利なアプリですので、ぜひ活用してみて下さい!
CRECO
https://creco.cards/
まとめ
クレジットカードを整理する方法についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
残すクレジットカードを選ぶポイントまとめると、
- もっているだけでお金がかからないカード
- あなたがよく使うポイントが高い還元率で貯めやすいカード
- 給料日のなるべく直後に支払日がくるカード
- VISA,MasterCard(利用できるお店が多い)のカード
誰にでもあてはまりやすいのは上記のポイントだと考えます。
あとは旅行時の事故補償が付いているものや、空港のラウンジが利用できるものもありますが、よく旅行する人であればそれらの保障基準で選んでもいいでしょう。
本記事が少しでもクレジットカードを整理する上で、お役に立てれば幸いです。