お金の管理ができない夫婦の原因!克服するための7つのポイントとは?

一人暮らしの時は自由に使えていた自分のお金ですが、パートナーと同棲し、結婚、子どもが出来たとなると、もはや自分一人のお金ではなくなります。
夫婦間でお金の管理をしようとなった場合、お互いにお金の管理が苦手で、無駄な浪費が多くなり、貯金ができないなどの弊害が起こり、その結果夫婦間でギスギスしてしまうといったこともあり得ます。
そういった事が無いよう、お金の管理ができない夫婦から脱却するための方法について書いておりますので、心当たりがある方は参考にしていただければと思います。
なお最初はお金の管理が苦手な方の特徴、できない原因について書いておりますが、方法だけを知りたい場合は、目次の「「お金の管理が出来ない」から脱却して貯金を増やす7つのポイント」をクリックすると、その部分にジャンプします。
お金の管理ができない、苦手な方の5つの特徴

まずお金の管理ができない、あるいは苦手な方に見られる特徴について書いております。大きくは次の5点が挙げられます。
- 浪費癖がある
- 計画性がない・決めたことをすぐやらない
- 収支管理ができていない
- 自分が稼いだお金だから、好きに使っていいという意識がある
- 親や祖父母をあてにしている
浪費癖がある
買うつもりはなかったけれども、ついつい買ってしまったという経験は、誰にでもあるかと思います。
これが度を越すと、かなりの金額を不要なものに費やし、後で請求を見てびっくりするということに繋がります。
浪費癖はしっかりお金の管理ができるようになると、かなり抑えられるようになります。
計画性がない・決めたことをすぐやらない
お金が入ったら、すぐ使ってしまう事はないでしょうか?
お金は何に使うべきかを考えて使わないと、入ってきたお金が一瞬で泡と消える可能性があるので、しっかり計画的に使いましょう。
また決めたことをグズグズと先延ばしにする癖がある方は、家計簿の記帳も後回しにする傾向がないでしょうか。
「優先順位が高いものが他にあるので、いつまでに必ずやる。」という意識があれば別ですが、決めたことを後回しにしていくと、結局やらなくなってしまいます。
貯金を増やしたいので、いつまでにいくら貯めると目標を決めても、結局途中で挫折するか、たてた目標すら忘れてしまう傾向にあります。
そうなると家計簿をつけている目的すら忘れて、お金の管理も途中で辞めてしまう可能性が高くなります。
収支管理ができていない
「家計簿をつけていない」「引き落とし口座がバラバラ」
こういった方は、収支管理ができていないか、どんぶり勘定になっている可能性があります。
とくによくクレジットカード払いを利用されている方にこの傾向が多くみられますが、クレジットカードを多用している人こそ、家計簿をつけるなどしてしっかり管理しておく必要があります。
クレジットカードは後払いなので、利用した店舗からクレジットカード会社に請求が届くまでにタイムラグがあります。
その間、店舗で了解した場合はレシート、オンラインショップだとそこでの利用履歴でしか使った履歴がわかりません。
収支を一元管理する為にも家計簿などの帳簿管理は是非取り入れましょう。
引き落とし口座も可能な限り一つにまとめておかないと、お金の入れ忘れで引き落としされず、請求書が郵送され余計な手数料を払うハメになるばかりか、引き落としが何度も滞るとカード会社からの信用が低くなり、大きなローンを組む際に審査に通りにくくなる恐れがあります。
自分が稼いだお金だから、好きに使っていいという意識がある
自分が稼いだお金を家計に入れるのを渋る方がおられます。
確かに自分が稼いだお金で、仮にお小遣いとして2,3万円しかもらえなかったとしたら、なぜこんなに働いているのに…という気持ちになるかもしれません。
しかし家庭をもつと、好きに使えるお金はどうしても限られてきます。
酒やたばこ、車やギャンブル、あるいは趣味などにつぎ込んでしまうと、どうしても家計を圧迫してしまったり、貯蓄に回せる額が少なくなってしまいます。
もちろんお小遣いの枠で使う分にはいいのですが、それ以上を使ってしまうのであれば考え方を改めましょう。
親や祖父母など他人の財産をあてにしている
親から生活費や家賃、子どもの教育費などの援助してもらえるとしたら非常に助かります。
しかし親や祖父母からの援助をあてにし過ぎると、生活費の浪費が増え、貯金に回せるお金が少なくなってしまう傾向があります。
まずは自分で稼いだお金で生活し、貯金までできる状態にするのがベストです。
親や祖父母からの援助をそのまま貯金に充てることができれば、貯金額もかなりのものになるでしょう。
お金の管理は誰がすべき?

家計の管理は一般的に女性する傾向が強いようですが、お金の管理が得意な方が管理する方がいいでしょう。
もしどちらもお金の管理が苦手な場合は、2人で管理しましょう!
2人で管理した方がお金の使い道について色々と相談でき、不透明な部分を無くすことができます。
どちらか一方にお金の管理を任せて、いざ蓋を開けてみると全く貯金ができていなかった…などという事もありえるので、よく相談しながら決めるのがベストと言えます。
お金の管理が得意、または好きな人の特徴
お金の管理が得意または好きという人の特徴について、下記のような方にその傾向がみられます。
マメに家計簿をつけられる方
収支管理ができる方は、家計簿をマメにつけられる方です。
マメにコツコツできる方は、お金の管理もこまめに付けられる傾向があります。
ゲーム感覚で楽しみながらできる方
「いつまでにいくら貯める」「ここの無駄な部分を節約して出費を減らす」など、目標を決めて順次クリアしていける人は、お金の管理に向いています。
これはゲームをクリアしていく達成感にも共通するところがあり、こういった方は家計が改善し、貯金が増えるのが楽しみになってきます。
ただしゲームでよく課金してしまう方の場合は注意しましょう。
「お金の管理が出来ない」から脱却して貯金を増やす7つのポイント

お金の管理が苦手という方のために、貯金を増やすための7つのポイントについてまとめています。
これらの収入と出費を把握して、計画的に貯金ができるようになります。
ポイント1:ライフプラン・目標を決める
あなたは20年、30年。あるいはそれ以上のスパンでライフプランを立てたことがあるでしょうか。
結婚して子どもができると、人生の3大支出と呼ばれる「教育費」「住宅費」「老後資金」について考えなければなりませんが、これに加えて「税金」「各種保険料」「食費」も全体を通して大きな出費となります。
教育費は子どもの進路によってかかる費用が大きく変わってきますし、住宅費も持ち家か賃貸かで老後にも影響してきます。
税金や社会保険なども、すべて合わせると大きな支出です。食費も必ずかかるものですので、見過ごす事のできないものになります。
これらの支出を考慮した上で、数十年先のライフプランを考えるのは難しいかもしれません。
しかし時期ごとに、予めいくらくらいの支出となるかを予測しておくことで、そこに向けていくら貯金をしないといけないのか目標が立てやすくなります。
もちろんその通りにいかない事も多々ありますが、ライフプラン表を定期的にアップグレードして目標設定のために役立てていく事が肝要です。
ライフプラン表の作り方については、過去に記事としてまとめておりますので参考にしてみてください。
お金における人生の未来予想図!ライフプラン表の作り方
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=570
ポイント2:稼いだお金は夫婦で共有する
前項の「お金の管理は誰がすべき?」で述べた通り、お金の管理・運用について夫婦で相談するということにも通じますが、一旦お互いに風呂敷をひろげて、稼いだお金を共有するのも一つの方法です。
とくに共働きの場合、お金を個々に管理すると、世帯で貯蓄をしていく上で非常に効率が悪いです。
お互いにお金の事をクリアにしておくことで無駄遣いが減り、貯金額も多くする可能性が高まります。
ポイント3:家計簿をつけて収支管理する
家計簿をつけないとお金の管理ができないので、つけた方がいいのは言うに及ばずですが、問題は「どうつけるか」です。
ご自身がやりやすい方法であれば手書きの家計簿、アプリやエクセルなど何でもいいのですが、どうしても面倒という方は、通帳をそのまま家計簿にしてしまうというやり方がおすすめです。
通帳を使った家計簿のつけ方については、以前記事にまとめておりますので参考にしてみてください。
誰でもできる!通帳を使った簡単な家計簿のつけ方
https://30daikarano-kazoku-tyokin.com/?p=514
ポイント4:使ったお金を評価する
使ったお金を家計簿に記帳するのはいいが、それをどのようにして振り返ったらいいかわからないという方がおられます。
家計簿は当月いくら収入があって、いくら支出があったのか。その中で家計が赤字になったのか。黒字になったのか。いくら貯金できたのか。あるいはできなかったのか。
これらを見るだけではなく、使ったお金が「消費」「浪費」「投資」のどれにあたるものだったのかを記載することで、使ったお金の評価ができます。
消費
必要なものに使った費用です。住宅費、食費、水道光熱費、通信費などほとんどの支出が「消費」に入るはずです。
浪費
これは不必要なものに支出してしまった、つまり無駄遣いです。
パチンコや競馬でお金を使ってしまった。あるいは、不要な電化製品を衝動買いしてしまったなど、計画性なく垂れ流してしまったものですので、当然ながら無くしていく努力が必要です。
投資
これは資産を増やすとために投下した資金です。
例えばお金を増やす資産運用型の保険や、株・証券などの投資。あるいはキャリアアップのための学習資金もこちらに分類されます。
なお投資は全く無駄に終わってしまうケースも考えられます。
投資の結果は、時間が経過しないとわからない場合がほとんどですが、投資した資金が水泡となった場合は「空費」としておきましょう。
「空費」は投資に失敗した資金ですので、無駄遣いの「浪費」とはまた意味合いが違いますので、分けて記帳しましょう。
これらを見比べると、正しくお金が使えているのかがよく分かってくるのではないでしょうか。
ポイント5:銀行口座を用途別に分ける
銀行口座は下記4つの用途別にもっておくと、管理がしやすくなります。
- 消費用口座
- 投資用口座
- 貯蓄用口座
- 貯金用口座
銀行口座の使い分けをしていない方は是非参考にしてみてください。
消費用口座
消費用の口座は筆者の場合、給与振り込み口座にしておき、クレジットカードや口座引き落としは全てこの口座にしています。そうする事で、引き落とし漏れが抑制できます。
投資用口座
投資用の口座は、株や証券など投資に使う用の口座です。
貯蓄用口座
貯蓄用は絶対に手をつけない口座で、ある程度貯まったら定期預金よりも利回りのいい一括払いの保険などに回します。
保険や定期保険に入れてしまうと引き出しにくくもなりますので、普通預金に入れるよりもおすすめです。
貯金用口座
使う可能性のある口座は、予定外の出費や不測の事態に対する口座です。
「結婚祝い」「出産祝い」「香典」など急で大きな出費が予定外にあると、家計上厳しくなる場合がありますので、予め準備しておきます。
また家族旅行に行くなどのために積立しておく口座として貯金するのもいいでしょう。
ポイント6:財布にお金を多く入れすぎない
基本的には必要以上のお金を財布に入れない事で、浪費を抑制する事につながります。
財布の中に多くのお金を入れると、「お金がある」と思い込んで浪費しがちになる可能性があります。
なお「クレジットカード」「スマホ決済」「QRコード決済」など支払い方法が多様化しており、それぞれのサービスに現金チャージをして利用されている方は、手持ちのお金がどこにいくら残っているのかの管理が財布一つの時よりも大変です。
そういった意味では財布と同く不必要なチャージは避けるか、当月に必要な分だけチャージし、その分でやりくりするようにしましょう。
ポイント7:クレジットカードは基本使わない
クレジットカードは意識されていない方が多いですが、お金を借り入れて立て替え払いをしているので借金しているのと同じです。
当月利用した分の請求が翌月・翌々月にくるので、お金の管理面では煩雑になりがちです。
普段の生活費をクレジットカードで支払っている方は要注意で、給料が入ってクレジットカード利用分が引き落とされるともう現金がない。といった状況になる可能性があります。
クレジットカードは固定費の利用のみにとどめておくと、管理上はそれほど金額が変動しないので、やりくりしやすくなります。
とくにお金の管理が不得手な方は、クレジットカードの利用はなるべく避けた方がいいでしょう。
まとめ
お金の管理ができない人の特徴と、管理ができるようになるための7つのポイントについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
今回の記事の内容をまとめると、お金の管理が出来ない・苦手な方は下記の傾向があります。
- 浪費癖がある
- 計画性がない・決めたことをすぐやらない
- 収支管理ができていない
- 自分が稼いだお金だから、好きに使っていいという意識がある
- 親や祖父母など他人の財産をあてにしている
これらの傾向がある方は、散財する傾向があるため注意が必要です。
逆にお金の管理が得意な方は、「マメに家計簿を付けられる」「ゲーム感覚で楽しみながら進めていける」方です。
「お金の管理が出来ない」から脱却して貯金を増やすポイントは、下記の7つになります。
- ライフプラン・目標を決める
- 稼いだお金は夫婦で共有する
- 家計簿をつけて収支管理する
- 使ったお金を評価する
- 銀行口座を用途別に分ける
- 財布にお金を多く入れすぎない
- クレジットカードは基本使わない
特に「1.ライフプラン・目標を決める」というのが最も重要で、最初に実践すべきポイントです。
いついつにいくらお金が必要で、それまでにいくら貯める必要があるのか?そこへ至るために逆算して月々の貯金額が決まります。
貯金額が決まったら、月々の収入をどうやっていくら増やすか。支出をどうやっていくら抑えるべきかが決まってきます。あとの2〜6は全て、1で決めた目標を達成するための手段と言ってもいいでしょう。
本記事がお金の管理ができない、あるいは苦手な方の一助になれば幸いです。